賭けで動く恋
買い出しから戻って3週間程経った12月の初旬、2、3日前にリフォームの終わった自宅のすぐそばにある日本家屋で行われてる引っ越しの音の五月蝿さに眠ろうにも眠れずに、仕方なく重い瞼を擦って1階に下りた。
「おはよぉ~」
「お早う。って言ってももう午後の1時だけど」
韓国ドラマのDVDから目を離さずそう言ったお母さんに肩をすくめてホットココアを作る。
「切りがいい所で止めようと思ってたんだけど止められなくって、結局6時位まで起きてたから。
そんな時に限って外は五月蝿いし……」
ココアの甘さに徹夜で抜けきれない疲れが少し飛んだ気がしながら、それでも重い身体と眠気にため息がこぼれた。
「ところで今日も家で仕事?」
「うん。お母さんは休みだよね」
カレンダーに書かれてるお母さんのパートのシフトを見て確認した。
「3時に美容院行くけどね。何か買ってくる物ある?」
我が家では夕食の支度は私の仕事だ。
冷蔵庫の中身を思い出しながら足りないものを口にする。
「ん~、取り敢えず牛乳と豆腐かな。野菜もあれば使うけど」
「はいは~い」
朝食兼昼食のパンを食べながら今日の夕食はどうしよう、とゆっくり動き始めた頭で考えた。