封印戦慄映像
「ポルターガイストですか! 直子怖い!」


オーバーアクションのぶりっこな直子にムッとした。


――男を見るといつもこうなんだから。


「そうなんですよ、お嬢さん……人間の部位。手や足、そんなものは容易く映ると思いますよ。お食事や寝床もご用意をしていますので是非検証をお願い致します」


「良寛さん。お話より見て頂いたほうが早いですものね、私がお連れしますわ」


「ああ、そうだね魅羅。お連れしてあげなさい」


緊迫の糸が張られる。好奇心と恐怖が混ざり合い、緊張しながら機器を持つ。


直子と私もカメラを一台ずつ抱えていた。今回は計三台のカメラで撮影する予定だ。
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