封印戦慄映像
急いでパスタを掻き込むと、陸也の真っ黒な髭に、ぽつぽつとチーズが付いていた。


「ふふふっ」


「久実、なんだよ? 変な笑い方をするなよな」


「だって、髭に沢山チーズが付いているよ。みっともないんだから!」


「えーそうかー?」


陸也はポケットからティッシュを取り出し、口周りを急いで拭いた。


――そう。こうやって普通にしてれば、あの二人のことなんか……冬馬なんか気にしない。


もう一度自分に言い聞かせて、笑った。
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