封印戦慄映像
 陸也にお皿ごと差し出され、気持ちを紛らわすように、鶏肉にかぶりついた。口の中にブラックペッパーの辛さが、ほんのりと広がる。ワインにも合う味だった。


「美味しい! どうやって作るんだろう……こんな後味、初めてよ!」


「病み付きになるよな? そのワインも飲ませてみろよ」


「だーめー。陸也はビール派でしょ!」


陸也と二人でワインの取り合いをしていると、茂が横目で会話に入り込んだ。


「もー陸也さん、暫くしたらモニター画面の監視を代わって下さいよ? 僕だってゆっくりと食事をしたいんですからね」


「分かってるって。ちょっと待って、このパスタを食べちゃうから」
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