ある人々の恋愛2
涙を流しても、拭いてくれる人なんていないから。自分で何とか生きていかなければいけないから。
母親の言葉に言い返せない自分が、嫌になる。惨めになる。親のいない自分、捨てられて自分、望まれず生きている自分、そんな自分が無価値に思えた。
 これは封印しておこう。忘れるんだ。忘れて、もっともっと幸せになって、あいつらを見返してやる。
私は、心に何度も繰り返し、語り聞かせた。
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