ある人々の恋愛2
 あれは、昨年の夏だった。仕事で忙しくて会えない太一と、週末公園でデートしていた。私は自分のことを話そうと思った。
太一は、私が捨て子であること、養子であることを知らない。結婚前に、話しておこうと考えた。
 親知らずの話は、話の取っ掛かりにいいと思ったから。苦い記憶がよみがえってくるが、それでもこれから太一と幸せになって乗り越えていこうと思ったから。
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