Only my prince
「寂しい思いさせてるのは知ってた。会ってもずっと身体だけだったんだから彩音が勘違いするのも無理ない。でも、彩音が好きで会ったらどうしても彩音の温もりが欲しくて余裕なくて・・・」





「違う!私が悪いの。勝手に勘違いして携帯見て和くんがこんなに思ってくれてるのに気づけなかった。私、健太と付き合ってない。ずっと和くんだけが好きなんだよ」






伝えなきゃ、私の気持ち今、伝えなきゃいけない。




顔を上げてちゃんと和くんと視線を交わして。震える両手で和くんの両手を包み込んで。
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