Only my prince
低い声が聞こえた後、和くんは腕の力を弱めて私と距離を取る。




射抜くような瞳で私を見ると言葉を続けた。





「俺を傷つけたことをずっと悔やむなら俺の隣でずっと笑って。俺から離れるなんて傷つけた彩音にそんな権利ないから」





「和くん?」





「そんなに謝って悪いって思うなら一生掛けて責任取れよ。その指に他の男からの指輪なんて嵌めさせない。もう逃がさない」





「和くん、責任って・・・私」
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