ダイヤの恋人 〜June bride〜
『あの夜の出会いは、“最高のめぐり逢い”になった?』
真っ白で柔らかな世界にゆっくりと沈んでいく最中(サナカ)、遠くの方で理人さんの優しい声が聞こえた気がした。
それは、出会った夜に彼がくれたキールにどんな想いを込めたのかを教えてくれた後で、訊かれた事。
あの時、ほんの僅かな迷いすらも無く頷いたあたしの気持ちは、今もちっとも変わっていない。
だから…
「はい」
あたしは何度そう訊かれても、きっとあの時と同じようにこうして笑顔で答える事が出来るだろう。
だって、ほら……
出会った夜には涙を誘(イザナ)った左手の薬指には、今はもう“永遠の絆”があるから……
だから、理人さん……
あの夜の出会いは、間違いなく――…
真っ白で柔らかな世界にゆっくりと沈んでいく最中(サナカ)、遠くの方で理人さんの優しい声が聞こえた気がした。
それは、出会った夜に彼がくれたキールにどんな想いを込めたのかを教えてくれた後で、訊かれた事。
あの時、ほんの僅かな迷いすらも無く頷いたあたしの気持ちは、今もちっとも変わっていない。
だから…
「はい」
あたしは何度そう訊かれても、きっとあの時と同じようにこうして笑顔で答える事が出来るだろう。
だって、ほら……
出会った夜には涙を誘(イザナ)った左手の薬指には、今はもう“永遠の絆”があるから……
だから、理人さん……
あの夜の出会いは、間違いなく――…