七赤村


「××××××××××××××××××××・・・・」


ブツブツとお経のような声が聞こえてくる。

何を言ってるのか、僕には分からない。


多分、呪文か何かで、お経ではないと思う。




僕はこの声が苦手だ。

淡々と唱えていく、低く、感情のない声。

それは、聞きたくないと拒んでも、頭の中を容赦なく侵食していく。


じわじわと・・・・・追い詰めるように。




僕はぎゅっと目をつぶってうつむいた。



そろそろ・・・来る。

アレが。


僕たちが、最も恐れている『ヒトクイ様』が・・・・。



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