月と太陽
瀬戸先生に案内され、あとをついて行くと、ある教室の前で立ち止まった。

職員室と同じ階にある教室、「2−2」と記されていた。

「ここが教室。さぁ、入ろう」

瀬戸先生はそう言って微笑むと、教室のドアを開けた。

ドアの向こうに見えるたくさんの顔が、一斉にこっちに向いたのが見えた。

わたしは教壇に立つ瀬戸先生の横に少し距離をとって並んだ。

ざわつく教室内。

瀬戸先生は「静かにー!」と教室内に声を響き渡らせた。

「今日からうちのクラスに新しい仲間が増えた。月沢しずくだ」

瀬戸先生はそう言い終わると、わたしの方に視線を移した。

「月沢、何かひと言」

ひと言、何を言ったらいいのかわからない。

とりあえず、ありきたりなことを言ってみた。

「月沢しずくです、よろしくお願いします」

まばらな拍手がわたしを包んだ。
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