夏の桜が咲く。

その後もウキウキしながら

また絵を書いていた

さっきの、記憶を辿って

書く。

完成したら さっきとは少し違う

表情だった。

でも まぁ満足かな…!

「お腹空いた…」

そう呟いた。

ご飯…食べなきゃな

私は台所へ向かった

無造作に置かれた 様々ものたち

冷蔵庫にも何もない

外の畑に野菜を とりにいく。


私に家族はいない。


死んだわけではない

失踪したわけでもない

いるけどいないんだ





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