イジワル王子と屋根の下
「あ!射的やろうよ!」
「はぁ?自分一人でやってこいよ。ガキじゃあるまいし」
「いいじゃん!負けた方が勝った方に何かおごるルールで!」
「嫌だ」
「…自信ないんだ?」
「……」
「そうだよねー、いつも偉そうな瞬様が私よりヘタクソだったら格好悪いもんねー。負け戦には挑めないよねーーー」
「……やる」
「……」
最初は乗り気でなかったものの挑発すると案の定乗ってきた瞬に、私はニヤリと笑う。
何か瞬の扱い方わかってきたかも…。
「おじさん!二人分!」
「はいよ、600円ね」
そして小銭をチャリ、と払うと渡された銃を構える。