イジワル王子と屋根の下



「もういいだろ。行くぞ、かき氷オゴれ」

「うう…」



(勝負を挑んだ私がバカだった…!)



「…あ、けどこれはいらないからやるよ」

「?」



そう呟いた瞬の手がポンと私の頭に乗せるように置いたのは、一番最初に打ち落としたクマのぬいぐるみ。



「俺の部屋にそんなのあってもキモいだけだしな」

「……」



もしかして、これ





『お前が好きそうなやつだと思って』





そう、思って…?


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