イジワル王子と屋根の下
「どっちかっていうと犬派だけど動物全般好きかなー、虫も平気!」
「田舎者だからな」
「田舎者関係ないー!」
スタスタと歩くその足に続くように気怠げに歩くものの、あっと言う間に抜いてしまう歩幅。
「瞬は犬派?猫派?」
「……」
犬か、猫か、
何気ない会話も、その目はじっと目を見て話す。
「…俺は犬は嫌いだ」
「?」
「すぐシッポ振ってついてきてうぜえし、餌の為に芸覚えたり媚売るような態度もムカつく。おまけに散歩しないとうるさいしほっといてもワンワンワンワン…」
「……」