イジワル王子と屋根の下



「っ~…課長さんが自分と真逆だからって僻まないでよ!」

「僻んでねーよ!お前の単純さにイライラしてるんだよ!!」

「単純で結構!!あんたみたいなまがい物の王子様より本物の紳士の課長さんの方がよっぽどいいわよ!!」

「あぁそうかよ!ま、課長みたいないい男はお前みたいな底辺の女相手にしねーだろうけどな!!」

「!!」



尻軽女に底辺の女、

彼と真逆とまがい物の王子様、

スーパーのど真ん中、互いに飛び交う暴言にその場の空気は悪化して…



「もう知らない!」

「こっちの台詞だ!」



フンッと二人顔を背けた。




< 142 / 268 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop