イジワル王子と屋根の下
「何今の人!紳士!?ジェントルマン!?」
「紳士…?あぁ、課長か」
「課長なんだ!やっぱり!仕事できそうだもんね!うわー格好良い!」
「……」
「優しいしキラキラしてるし…素敵!!」
「……」
キャーキャー騒ぐ私をよそに、瞬はスタスタとその場を歩き出した。
「?瞬?」
「何40のおっさん相手にデレデレしてるんだよ。オヤジ趣味かよ」
「40!?みっ見えない…!でも歳なんて関係ないもん!」
「んな単純だからアホな男に引っかかんだろ。尻軽女」
「しっ…!?」
いつもよりやけに刺々しいその言葉に、思わずカチンとくる。