イジワル王子と屋根の下
「ワガママだってわかってるけど…瞬にとっては邪魔かもしれないけど、でも!それでも私はここにいたいんだもん!」
側にいたい
あなたと、いたい
「怖くて、意地悪で、犬扱いばっかりするけど…でも本当は、優しいの知ってるから」
その優しさが、不器用さが
「嫌いになれないんだもんっ…好きで、どうしようもないんだもんっ…!!」
あなたの全てが、好き
「……」
言い切った私にその体は近付き、ぐいっと腕を引き寄せる。
次の瞬間、触れた唇。
「…、…」
…え…?