イジワル王子と屋根の下



「あー…そういやもう一つ、お前に言ってないことがあった」

「?」

「…俺が、ここに引っ越してきた理由」

「…?近所がうるさいから、じゃなかったっけ?」

「それも、ある」

「それ…も?」

「……」



お弁当箱におかずを詰めながら、彼はこちらには背中を向けたまま



「俺、女がいたんだよ」

「へ?」

「彼女。今年の春まで」

「はぁ…」



い、いきなり何の話…??



「で、そいつが子供できたって言い出して結婚するかって話になって」

「!じ、実はバツイチ子持ち…!?」

「違う。最後まで話聞け」



まさかの展開を予想する私に、瞬は相変わらずの口調で言う。



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