イジワル王子と屋根の下
彼女に、浮気されてて
嘘までつかれてて
「…その女の名前が、雪乃」
「…あ…」
『…雪乃…』
瞬はそう呟いて、お弁当箱をテーブルに置きこちらへと近付いてくる。
「…じゃあ、瞬はまだその人のこと、」
「変な誤解すんな。浮気されてたって解った瞬間そんな気持ちなんて即冷めたっつーの」
「…だって、名前呼んでたし」
「あの日はたまたま夢に出てきただけなんだよ。うぜーな、そのカスみたいな脳みそで悩むな」
「カッ…!?」
イラついたような様子で、彼は私の右頬をつねった。