イジワル王子と屋根の下





『ごめんな梨沙、俺東京の企業に就職したいんだ』

『うん、大丈夫』





大好きだったから、遠距離だって寂しくても平気だった。





『もしもし?あのね…』

『ごめん、疲れてるから』

『……』





段々と減る

電話も、メールも





『ごめんな。そうだ、お前も就職こっちにしたら?』

『え…?』

『一緒に住もうぜ』

『…うん!』





その約束だけを希望に、やってきた。




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