イジワル王子と屋根の下
鞄を元に戻し、私はキッチン側へと戻ると瞬と自分のお茶碗二つににごはんをよそる。
(下着のブランドに勤めてるなんて知らなかった…)
でも確かにこれくらい見た目が良ければ、下着の営業してても様になるかも。
あれ、ってことは昼間一緒にいた人も同じ会社?あんな美人と下着の話したり、見たり…そりゃあ私なんて犬扱いにもなるわけだ。
思わず納得とともに、はぁ…と溜息が出てしまう。
「はい、瞬ごはん…」
「……」
が、お茶碗片手に振り返った時に、その反応はない。