月が見守るその下で
そしてそのまま私たちは歩き出した。

すると・・・

――ぎゅっ

「!」

驚いて手元を見ると、あいつが私の手を握っていた。

「ちょ、手・・・」

あいつの顔を覗くと、相変わらず顔が赤いまま。

「・・・幼馴染みなら手くらい繋ぐだろ。」

そう言って柔らかく笑った。

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