Chorus to you

まぁ、でも10月になっても孤立してる友達に頼られてもそりゃあ困るよね。

帰り道、私は霧雨の中傘をさして考え直して居た。

「もう陸美に迷惑かけるのやめよ…」

ってか、殴られたりもの隠されたり、無視された訳じゃないから本当面倒くさい。

どうしたらこの状況なくせるんだろう。そもそも原因って、私にあるのかな?あれこれ考えているうちに、家についた。

「ただいまぁー」

こんな最悪な学校生活だけど、私は今1つだけ楽しみがある。それは…ブログを始めとする、SNS。

この世界は本当にすごい。私の辛いと思ってる事をブログにしたり呟いたりすると、中には貶して来る人もいるけどみんな慰めてくれるし、気の合う人も沢山いる。

…もちろん、現実のクラスメイトもいたりして、何もしてないのにブロックされたりするけど。そういうくだらないことで傷つくのはもうやめた。

今日も、自分の中で消化しきれなかった悲しみを吐き出そうと、2階の自分の部屋にPCを立ち上げた。

自分の愚痴ブログについたコメントを読むと、少なからず元気が出る。すべてのコメントに返信してから、今日の事も長々と書き込んだ。

このコメント達は嬉しかったし、支えにはなっていたけど、矛盾して良い人ぶってるんじゃないかと思う私もいた。

「だめだ。私は完全に人間不信だ…」

陸美の事を思い出して、薄暗い自分の部屋が涙でゆがんだ。孤独をひたすら感じた。
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