「約束」涙の君を【完】
ショッピングセンターに着くと、
あおいは、賢人くんにネックレスを探し、杏はリングを探していた。
「私は……」
「祥太はシルバーアクセサリーって感じじゃないね」
杏はあおいの言葉に手を叩いて爆笑した。
「あはははっ!!祥太は違うね、絶対」
「そうだよね……何にしようかな……」
あおいも杏もだいたい決まってしまって、
私だけ悩んでしまった。
違うお店に行こうかと思った時、
ブラウンの細い2連のレザーブレスレットが目に入った。
これなら祥太も似合うんじゃないかな……と、
手に取ってみた。
シルバーのフックがついているけど、シンプルで、
これ、いいかも。
「これにしようかな……」
と、あおいと杏に見せた。
「ああ、いいじゃん。祥太っぽい」
「うんうん。確かに」
「じゃあ……私、これにする」
私が会計に持って行くと、杏もあおいも並んで、
みんなでラッピングもしてもらって、
それから、クリスマスデートの服もちょっと見て、
フードコートでお茶をしてから、
また、バスに乗って帰ってきた。