「約束」涙の君を【完】
祥太はおばあちゃんの言葉をにゆっくりと頷いた。
「今日も来ないか…って思って、
しかたない、茹でて研究所持ってってやるかぁって思ってたとこだ」
「え」
「え」
祥太と二人同時に驚いて、おばあちゃんが笑った。
「優衣と友達になってやれ。
夏休みだけで東京帰るから…短い間だけど……
名前は?」
「結城 …祥太」
「祥太か。
祥太、もう今日からばあちゃんは祥太のこと、
優衣と同じ、孫だと思うことにしたからな。
いつでも自分ちだと思ってうちに来な。
ばあちゃんは、孫が増えて嬉しいんだ」
あはははっとおばあちゃんは笑った。
それから、おばあちゃんは、
祥太に家の場所とか、
お父さんは何時に帰ってくるのかとか、
祥太に色々と聞き始めた。
祥太は最初戸惑うように答えていたけど、
だんだんと普通に答えるようになって
おばあちゃんと楽しそうに会話をするようになっていた。
よかった…と思っていた時、
とうもろこしの皮に、緑色の細長いものがもじょもじょと……
「い、いやああああ!!!!!」