CINDERELLA STORY~貴方に巡り会えた奇跡~
ゆっくりとしたバラード曲に乗せた私の日本語の歌詞

それを唄い切った私が大きな息を吐き出すと、ジェニファーを含めたスタッフから大絶賛の拍手の雨が降り注がれたのだった


【RURI‥‥
 あぁ~、なんて素敵なの!!
 こんな曲を黙っていたなんて‥‥
 この曲、最終日のアンコールで唄う新曲の後に披露するわよ!!】

【でも‥‥
 日本語の曲だよ】

【問題ないじゃない!!
 日本のファンへのサプライズ
 それから、韓国のコンサートが終わったら本格的にアレンジして、2枚同時のCDを出す事にするわ
 PV撮影は、この曲には日本が似合うと思うし‥‥
 早速予定を組み込むから、また直ぐに日本に来れるわよ!!】


また日本に‥‥

思わぬジェニファーの言葉に、私は驚いてしまった

韓国のコンサート公演が終わったらヨーロッパだって言っていた

しかも新曲の発売は来月だ

2枚同時の発売って事になると、来月のCD発売と一緒になるって事で、つまりヨーロッパ公演の合間に日本に来てPV撮影とレコーディングをしなきゃならないって事になる

強行的スケジュールになるって事だ

でも、また日本に戻れる

それは願ってもない嬉しい事だった

よ~し!!

こうなったら頑張るしかない!!

そう思って、私は言われるままジャックに作詞作曲した楽譜を手渡すと、これからは作曲の頑張らないとなって言われてしまった




RURIっと名を呼び声が会場を響かせ、東京ドームが揺れ渡っている

熱気と興奮の渦の中、私がステージに現れると更に熱と興奮が会場を揺らし、初日のコンサートが始まったのだった

バックダンサーとのダンスも綺麗に決まり、会場を動き回りながら汗だくになる私に歓声が湧き上がる

その中でも、私の得意分野のバラード曲になると会場は静まり返り、ユラユラと揺れるペンライトが星の様に見え、私の歌声にファンは酔いしれてくれたのだった

2時間の予定だったコンサート

しかし予想を上回る熱狂とアンコールの嵐に、予定していたアンコールは3曲だったのに、急遽追加で5曲も増やして3時間と言う時間で初日を終了させたのだった


「RURIさん、お疲れ様でした
 あの、VIP席の方から花束が届いてますが‥‥」

「花束?」

「はい‥‥」


控室でマッサージを受けていた私に、警備員の人が大きな花束を持って来てくれた

これで何度目だろう‥‥

VPI席は、ジェニファーが招待状を送った企業の人とか、日本の芸能人とかが多く、コンサート終了から次々に大きな花束が届けられ、控室には花束が溢れている


「今回の人は、吉岡あ‥「篤人?」


私は警備員の言葉を遮るようにガバッと起き上がり、頂戴っとばかりに手を出したのだった

やっぱり、篤人からだ~♪

< 46 / 132 >

この作品をシェア

pagetop