CINDERELLA STORY~貴方に巡り会えた奇跡~
見た感じは、ファッション雑誌って感じだ

その雑誌の中で、私は吉岡篤人って名前が書かれている表紙に目が留まり、出版社の人がご覧になって下さいって言うもんだから、つい篤人の名前の載ってる雑誌を一番先に手を伸ばしてしまったのだった


「我が社としては、瑠璃さんにBellezzaって言う雑誌の表紙を、年間で飾っていただきたいと思ってます
 また、10ページに渡って対談記事や、ファッションやメイク、ネイルなどの写真を掲載させて頂きたいと‥‥」

「仕事の事はジェニファーに任せてありますから‥‥」

「勿論、瑠璃さんの事務所とは契約を交わしましたが、瑠璃さんにも我が社の雑誌を読んで知って頂きたく思ってまして‥‥
 また契約の内容の中で、自由をテーマにしたいと思っているんです」


自由ねぇ~

お偉いさんなのか、スーツをビシッと着こなしたビジネスマン的な風貌の30代の男性が、雑誌の内容を細かく説明してくてるのだが、こんな風に内容を丁寧に説明してくれる事は、過去を遡っても一度もなかった

ただ言われたままの服に着替え、メイクやネイルをしてもらい、カメラの前でポーズを決める

そして、あらかた決められた内容の記事に受け答えする

それが今までの仕事だった


「Bellezzaって、イタリア語で美しさって意味ですよね?
 自由って言いましたけど、与えられたファッションに、メイクやネイルで自由はないんじゃないですか?」

「いや‥‥
 瑠璃さんには型に嵌まらず、自由に有りの儘の姿を撮影したいと思ってます
 瑠璃さんのファッションに共感している十代から三十代の年齢層に合わせ、世界のRURIを等身大で身近に感じてもらうのが、今回の作品のテーマにしたいと思ってます」


有りの儘の姿ねぇ~

まぁ~、この話をジェニファーが受けたのなら私に異存はない

ってか、こう行った話は全て事務所とジェニファーが決めてくれ、私は与えられた仕事を受けるだけだ

それなのに、ビジネスマン的な出来る男って感じの人と私が打ち合わせしなければならないのだろう‥‥


「不思議に思ってるよな?」

「はぁあ?」


何?

いきなりタメ口?


「お前さぁ~
 与えられた仕事をすれば良いとか思ってねぇ~?
 俺は、そんなお前を使いたくねぇ~んだよ
 言ってる意味分かんねぇ~の?
 もしかしてバカか?」


な、何?

しかも、バカって言った?

それに俺様みたいな上から目線で物事を言うなんて、お前は何様のつもりな訳?


「あはははっ
 今、ムッとしてるだろう?
 俺等は良い仕事がしてぇ~んだよ!!
 世界のRURIだからって、機械的な愛想笑いのお前なんて必要ねぇ~し、自由をテーマだって言っただろうが!!
 与えられた仕事を無難に熟すお前なんて必要ねぇ~し、そうやって俺の言葉に反応するお前の表情が欲しいんだよ」



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