CINDERELLA STORY~貴方に巡り会えた奇跡~
乗り込んだ車の中で、直ぐにスケジュールを言い放つマネージャーに、頷きつつも久し振りの日本の景色に見とれてしまう

高校1年の夏からだから、5年振りの日本だ

母方の祖父母や、父方の祖父母にはアメリカに来てくれたから何度か会っていたけど、日本へは忙しくて行けなかった

昨年、日本からのオファーがあったが、スケジュール的に無理だった為、見送りを決めたのは社長で、私としては日本に行きたかった

だから、今回の日本での初コンサートは楽しみにしていたのだ

私は日本で産まれ、3歳くらいまでは日本で育った

しかし父の転勤でアメリカに渡り、12歳までアメリカで暮らしていたのだが、中学の3年間と高校1年の夏までは日本に居る事が出来て、アメリカとの違いを感じたり、日本人なのにアメリカでも日本でも居場所がなかったり、どっちに居ても戸惑う事が多かったけど、短い月日だったけど日本で過ごした日々は楽しかったし、私にとって忘れる事のない思い出だった


「RURIさん
 日本の初来日は、どのような印象を持たれましたか?」


大きなホテルの会場

その会場には、日本のマスコミの人間が埋め尽くすように私を待っていてた

光るフラッシュを浴び、微笑みを絶やさずカメラに向かって応えた後、質疑応答が始まるや、一人の女性記者の人が私に質問をぶつけて来た

RURI

モデル時代から、私の素性は秘密にしようっと言われた

だから年齢や国籍、学歴などは事務所の人間しか知らず、世間に公開している事は身長と体重、あとはRURIって名前だけ‥‥

でも、それはモデル時代の時の話で、今の事務所は私が日本の国籍だって事や年齢だって、チャンスがあれば自分から話せば良いって言ってくれている


初来日かぁ~

その質問に、私は迷う事なく国籍は日本ですよって答えたのだった


「3つの頃にアメリカに渡ったのですが、中学と高校1年の夏まで日本の学校に通い、また父の転勤でアメリカに渡ったんです
 だから、初の日本じゃないですよ」


ゆっくりと、そして笑顔を絶やさずに答えるなり、再びフラッシュを雨を浴びせられてしまった


「では、名前は?」

「RURIとか、漢字で瑠璃色の瑠璃って書きます」

「では、今まで秘密にしていた理由は?」

「モデル時代の時、前の事務所の方針だったんです
 ただ、前の事務所から今の事務所に移籍した後、誰も何も聞いて来なかったので話さなかったんです♪」



< 6 / 132 >

この作品をシェア

pagetop