新 抱かない男の見分け方

　彼女はその後、自分の性欲がいけないんだと、ピルを飲んだり、性欲減退に効くという食事を試したりしたそうです。そしてメールの最後に、こう記されていました。
「こんな相談をしている自分がつらいです。涙があとからあとから流れてきます。将来を真剣に考える年齢になり、結婚したいと思うからこそ、とても真剣に悩んでいます」
　自分だけがエッチしたい、自分の性欲が悪いと自分を否定し、女性側の性欲がなくなるような努力をするなんて、悲しい相談内容です。これは不健全としか言いようがありません。でも、彼女は大好きな彼と一緒にいるためには、それしかないと考えてしまったのです。追いこまれてしまった彼女の悩みは、とても重いものです。

　彼女は、彼とのセックス観の違いに大きなショックを受けました。しかし、逆に、よくぞ結婚前にその違いに気づいたとも思うのです。彼女のように真正面からセックスに向きあい、そして彼と話しあう人は本当にまれです。

　優しい、かっこいい、経済力がある、笑いのツボが合う、気が合う、センスがいい……。そういったことを優先し、セックス観や性欲の違いを軽視する女性が多すぎます。そして結婚してから気づくのです。『セックスがないのは本当につらい』と。