好きと言えるまで
だけど思っていた事は起き無くて、変わりに手首をを捻っていた先輩の手の感覚も、近づいてくる圧迫感も無くなったのだ。
一瞬で。
「‥‥、、」
そろりと、目を開けると完全にノックアウトして床に倒れている高嶋先輩。と、隠れていた筈の二人の人物が床にうつ伏せになっていた。
何が起きたのか…。
「‥‥‥っ」
「大丈夫だったか?」
「!!」
いきなり声が聞こえてそちらを向くと、私の後ろには転校生、一宮くんの姿。締めた筈のドアは開いていて、薄暗かった部屋に光が射し込んでいた。
少し眉間に皺を寄せてこちらを伺ってくる。
全然気配なんてしなかった…。
しかも一瞬で三人も‥。
「‥‥、あ、うん、ありがとう」
「そっか、じゃあ帰ろうぜー」