好きと言えるまで
「‥‥へ?」
きょとんとした私に一宮くんはさらに眉間に皺を寄せて私を見直した。
「今日お前の家に行かなきゃなんねーの」
「‥あ、そっか」
未希にラブレターの事を言われ急いで来ちゃったから忘れてた…。
それにこの状況に関して何も訪ねて来ないのは一宮くんの優しさか、でも天咲さんからお前になってるのは怒ってるのかなんなのか‥。
「ほら、カバン」
そういって、目の前に出されたカバン。
ありがとうと、手にした瞬間。
「ッ‥!!」
ズキ、と傷んだ手首に驚いてカバンを落としてしまった。ジンジンと響く痛みに顔が歪む。
「‥‥‥ったぁ…」
「‥‥‥」