もっと傷つけばいい
「君もナギも虫歯になったことがないって言うから、気づかれないと思ったのに…。

先手はもうすでに打たれていたらしい…」

――ナギ?

“君”と言う言葉は、あたしのことを差しているんだと思う。

でも…“ナギ”、って何?

まるで、あたし以外の人がいるような言い方だ。

「ソウ」

「どうした?」

「“ナギ”って、誰?」

あたしの質問にソウは驚いたように、
「誰って、君じゃないか」
と、言った。

「じゃあ、“君”は?

“君”は、あたしのことでしょう?」
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