もっと傷つけばいい
「僕は…別れてしまうくらいなら、殺した」

そう言った彼に気づい
「――えっ…?」

あたしの言葉が続かなかった。

「ナギ――僕の妻は、5つ上の幼なじみだった」

妻――その意味が、やっとわかった。

「僕は、ナギのことが子供の頃から好きだった。

他の女なんか目に入らないって言うくらい、彼女のことを愛していた。

だけどナギには…好きな人がいた」

そこまで言った後、ソウは目を閉じた。

彼女――まるで、“ナギ”のことを思い出すように。
< 122 / 140 >

この作品をシェア

pagetop