もっと傷つけばいい
「ナギに他に好きな人がいても、僕は彼女のことを愛していた。

彼女の父親が経営している会社を利用して、僕はナギと結婚した。

結婚したら、僕の方に向いてくれると思った。

そう信じて、ナギと夫婦になった。

だけど…それでも、ナギが他のヤツを思っていることには変わりはなかったんだ」

ソウの手が拳を作った。

彼の目が、開かれる。

「――離婚、するんじゃないかって」

そう言ったソウの目は、潤んでいた。

「ナギが僕と別れるんじゃないかって、そう思った」
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