もっと傷つけばいい
その声に視線を向けると、あたしは驚いた。

あれ?

この人、夕方にあたしが拾った名刺入れの持ち主じゃない…。

同時に彼の顔を見たチャラ男は、
「――ゲッ…!?

あっ、いやっ…」

何故だか知らないが、急にしどろもどろになった。

「す、すみません!

まさか、ソウさんのお連れの方だったとは…!

し、し、失礼しました!」

チャラ男は彼に向かって躰を2つ折りにすると、逃げるようにどこかへ行った。

えっ、どう言うこと?

あたしは訳がわからなかった。
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