もっと傷つけばいい
「そんなことしたって、君はますます離れて行くだけなのにね。

でも、もしかしたらって…」

「――ちょっと…」

何の話と言いかけたあたしの言葉を遮るように、
「――ッ!?」

ソウの両手は、あたしの首をさわっていた。

何をしているの?

ソウは、あたしに何をしようとしているの?

何も映っていないソウの目が怖い。

あたしの首をさわっているソウの両手が怖い。

バシンッ!

気がつけば、乾いた音が部屋の中に響いていた。
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