【完】ダンデライオン




でも、イラストなしで分かったと答えるのはさすがに申し訳なかったから黙っておくことにする。




「うん、とってもよく分かった。ありがとう、エルノ」




お礼を言うと、エルノはニコリと微笑んだ。
その笑顔はとてもキレイ。





「どういたしまして。」




そう言って、私の手をそっと握ってくる。



「…!?」




私が驚いたのが顔に出ていたみたいで、エルノは少し不思議そうな顔をした。
でも、私の視線が手に注がれていたのに気付いて「あぁ、」と反応した。





「ごめんね、」




突然謝るエルノに、私はワケが分からない。




「なにが……?」




「いきなり手を握ったりして、ごめん。ビックリしたでしょ」





「えっ、いや、そんな……」





確かにビックリはしたけど、謝られるほどのことでもない。




エルノは微笑んだまま、私の手を離すことはしなかった。




「手を握ることはね、僕の父と母の愛情表現だったんだ…」




「愛情表現……?」




「そう。二人ともそんなに愛の言葉を口にするタイプじゃなかったけど、いつも嬉しそうに手を繋いでた。」




「…………」





今は亡き両親のことをそうやって語るエルノは、今…どんな気持ちなんだろう…。


辛いんだろうか…?
それとも、そこまではないのかな……


それが分からないと、コメントしずらい。
何て言おう…









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