実は、彼女はご主人様でした。
「いや、憎いと言う感情なくなったが、未だに許すことはできない。だからこそ私は、桜雪が普通に暮らすことができるようにするために今ここにいる。もちろん…お前もな…」

「え…?」

「お前は私の大切なペットだからな」

「……そうですか…」



過去の自分とは言え、今生きている自分よりも過去の自分を大切にされているようで、真人は、桜雪の言葉にイラついた。

それだけ、桜雪は太郎に心を許していたと言うことだろう。



「完全な力が戻ったのだ。これでもう心配はいらない。両親の負の感情を吸収してしまえば、この体を桜雪に戻すことができる」

「…そっか…」

「何だ、喜ばしいことだろ」

「そうだな…」

「そんなに私に会えなくなることが寂しいことか?桜雪も私の産まれ代わりには違いないと言うのに」

「そりゃ寂しいだろうね」

「え…」

「寂しいよ」

「………」
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