四竜帝の大陸【赤の大陸編】
「……ハクちゃん、ハク」
顔をずらして、頬を撫でてくれていた手に口を寄せ。
ぱくっと、噛んだ。
「りこ? 空腹ならば、<赤>の用意したものがあるぞ? パンに野菜や加工肉を挟んだものと飲み物があったぞ? む? 鯰料理のほうが良かったか? 赤の大陸の鯰は一部地域では<河の鮫>と呼ばれるほど獰猛だが、青の大陸産より脂が乗って美味いらしいぞ?」
え?
赤の大陸産の鯰って、青の大陸産と味が違っ……そ、そうじゃなくてっ!
この状況で、お腹空いたことをアピールして噛んだと貴方は思っちゃうわけ!?
「……」
さらに力を加えて、がじがじ齧ってみたけれど……。
「りこの顎力では我を食い千切れぬぞ? 我の見た目は、食用蜥蜴に多少似ているかもしれぬが。どうしても我の手が食したいならば、我が斬り落としてダルフェが帰ってきたら調理させるが……急ぎなら、ダルフェの父親にでも調理させるか?」
「え!?」
さらに歯をたてた私にハクちゃんがそう言ったので、あわてて離した。
斬り落としてダルフェさんに調理……この人なら本当にやりかねないも!
ちゃんと食事をしてなかった私だけど、なぜか空腹感はほとんど感じていないの。
今の私が満たしたいのは空腹感ではなくて、そうじゃなくてっ……。
「あのね、ハクちゃん。……もうっ、私としては、精一杯の“これって色っぽいかな?”なお誘い方法だったんだけど……はぁ~、やっぱり私じゃ色っぽくなんて……」
「りこ?」
「お腹じゃないの。私の“ここ”が、空いてるの」
きょとんとした目で私を見ているハクを、ぎゅぎゅっと胸に押し付けた。
「はて? この位置にある臓器は心臓であって、胃ではないぞ?」
胃……胸はスルーで臓器ときましたか!?
りこの乳が好きだとか平気で言っちゃうクセに、その乳はスルーですかぁあああ!
う……まあ、私が言いたかったのは胸とか乳じゃなくてですね!
顔をずらして、頬を撫でてくれていた手に口を寄せ。
ぱくっと、噛んだ。
「りこ? 空腹ならば、<赤>の用意したものがあるぞ? パンに野菜や加工肉を挟んだものと飲み物があったぞ? む? 鯰料理のほうが良かったか? 赤の大陸の鯰は一部地域では<河の鮫>と呼ばれるほど獰猛だが、青の大陸産より脂が乗って美味いらしいぞ?」
え?
赤の大陸産の鯰って、青の大陸産と味が違っ……そ、そうじゃなくてっ!
この状況で、お腹空いたことをアピールして噛んだと貴方は思っちゃうわけ!?
「……」
さらに力を加えて、がじがじ齧ってみたけれど……。
「りこの顎力では我を食い千切れぬぞ? 我の見た目は、食用蜥蜴に多少似ているかもしれぬが。どうしても我の手が食したいならば、我が斬り落としてダルフェが帰ってきたら調理させるが……急ぎなら、ダルフェの父親にでも調理させるか?」
「え!?」
さらに歯をたてた私にハクちゃんがそう言ったので、あわてて離した。
斬り落としてダルフェさんに調理……この人なら本当にやりかねないも!
ちゃんと食事をしてなかった私だけど、なぜか空腹感はほとんど感じていないの。
今の私が満たしたいのは空腹感ではなくて、そうじゃなくてっ……。
「あのね、ハクちゃん。……もうっ、私としては、精一杯の“これって色っぽいかな?”なお誘い方法だったんだけど……はぁ~、やっぱり私じゃ色っぽくなんて……」
「りこ?」
「お腹じゃないの。私の“ここ”が、空いてるの」
きょとんとした目で私を見ているハクを、ぎゅぎゅっと胸に押し付けた。
「はて? この位置にある臓器は心臓であって、胃ではないぞ?」
胃……胸はスルーで臓器ときましたか!?
りこの乳が好きだとか平気で言っちゃうクセに、その乳はスルーですかぁあああ!
う……まあ、私が言いたかったのは胸とか乳じゃなくてですね!