君は私の太陽だ
「なんで?何も言わないで来たの!」


智美ちゃんに気付かれないように、愛子に聞いた。


あんなに拒否してたのに、びっくりするじゃない!


「お見舞いでしょ!別に構わないでしょ?で、何?その顔?」

愛子が私の鼻をマジマジと見る。

「今は、言えない…。」


「ふーん!」


本当は泣いた後だって、愛子は分かって言ってる。


そういえば何を?


智美ちゃんは、渡したのかな?

「あのー封筒は?」


武司君が聞いた!


みんな気になってたんだ。


「うん…。遅くなっちゃったけどお守りと手紙をね!」


「可愛いねー!」


渓君が真っ先に言った。


へぇー!

本当可愛い!


私が、かず君と付き合っていた頃なんて。


何あげたかな?


智美ちゃんの気持ち、届けばいーね!


五人で旅行の話をしながら!


冗談言って、笑ったり。


楽しい時間は、あっという間。

駅の近くに来たら、愛子と渓君そして、智美ちゃんが、同じ方向だからって分かれた。


あれから?


まともに?


話せなくなってしまった武司君と同じ方向だ。


どうしよう?!


誤らなきゃ……。


「美佐ちゃん?」


「は…い?」


武司君の声が急に聞こえて、変な返事になってしまった。


.
< 100 / 159 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop