君は私の太陽だ
「かず君…。」


「昨日はごめんっ。」


申し訳なさそうに何度も、謝るかず君。


「何だか、同じクラスで気まずいけど、せっかく同じクラスなんだから、今まで通り…。」


駄目かな?


友達って。


ワケいかないのかな?


「俺…。」


かず君がまた悲しい目をした。

「どうすればいーか?自分でも分からないんだ。
バスケにも、身が入らないし。駄目だな?俺って。」


そんな事言わないで!


「かず君らしくない!」


教室の隅で…。


元カレと、元カノが会話をしている。


それも……。


誰もが見ても?


――――複雑そう。


周りの視線も、今は見たくないんだよね。


きっと。智美ちゃんも。


武司君も。


私たちの事。


分かってるかもしれない。


「私ね…。」


言わなきゃ、かず君の為にも!

「他に、好きな人がいるの!」

深いため息だけが聞こえて。


「美佐…。」


私は、かず君から離れた。

友達になるって、難しい。

どうして…同じクラスに、なっちゃったんだろう。


渓君が、愛子のクラスから帰ってきた!


「美佐ちゃん!愛子大丈夫だって!」


モヤモヤした気持ちのまま、私は。。


カラオケ屋に向かった。


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