君は私の太陽だ
家に着いても、鼻歌を歌っていた。
武司君と約束しちゃったんだ!
私って単純だなっ。
それだけで、凄い幸せな気分になれる!
居間に入ると、久々に両親の姿があった。
「ただいま〜♪」
お父さんは大好きな、野球を観ていた。
「美佐!早くご飯食べちゃいなさい!」
看護婦のお母さんには、女同士って事もありか?
なんでも言える友達みたいなんだ。
「はーい!」
私はご飯を食べながら、お母さんに質問した。
「お母さんのハンバーグ!今度作りかた教えて!」
「分かったわ!美佐も料理、覚えてくれないとね?」
私の顔を見ながら、
「今日、美佐の学校の生徒さんが救急で来たわよ!」
「うちの生徒?!」
「どっかで見た事ある、男の子だったんだけどね?」
嫌な予感がするんだけど!
「名前は?」
「お母さんも、沢山の患者さん相手にしてるから、よく覚えなんだけどね。」
一生懸命、思い出そうとしているお母さん。
「清水…?」
「えっ?」
清水って?
まさか…。
「かず君!」
思いっきり、大きな声を出してしまった!
「そうそう!清水和一君だったわ。」
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