君は私の太陽だ
「アハハ!俺の事?」


渓君が笑いながら、言ったんだけど。


明らかに?


作り笑い。


「………。」


みんな黙ってしまった!


やっぱり聞かなきゃよかったのかな?


後悔だけが、残ったまま。


「ごめんね!」


その言葉しか言えない。


空気読めないってやつ?


「謝ることないよ!」


渓君は私を見ながら、


「俺さっ。タイミングってやつ分からなくてさー!」


私たちは、次の渓君の言葉を待っていた。


「バイト終わって、彼女待っていたんだよね!そしたらさー!」


智美ちゃんが思わず!


「そしたら?」


「待っていたんだよ。男が!
彼氏が居たんだよ。
俺、肝心な事聞いてなかったよ……。」


沈黙が流れる。


私はため息をついた。


一つの、恋の列車が…。


止まった。


愛子がいたら?


何て言葉をかける?


普段の渓君じゃない姿を私たちは見た。


一番に気付いた、愛子は渓君に
どんな励ましの言葉を送るの?

教えて?


「おっちょこちょいだな!まっ。時間の問題だな!合コンでもやるか?」


えっ?


武司君が言ってる。


「そうだな!でも?お前が来ると俺が目立たないだろ!」


私たちもつられて笑う。


今度は私の顔が?


思いきり、作り笑いになっていた!


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