君は私の太陽だ
『自分でもヤバイ位に人を好きになった。』

その通りで、渓君の仕事姿は明らかに違って見えた。


私は、聞いてしまった事を悔やんでもしかたないと思いながら、帰った!


なんとなく…。


淋しい。


そして悔しい。


渓君は、おっちょこちょいなんかじゃないよ。


がんばってたよ。


武司君の言葉は長年の友達という

『絆』から出たんだよね?


私たちは、かず君のお見舞いの日にちを決めて帰った。


武司君が心配そうな顔をして、渓君と、帰って行った。


二人の後ろ姿を見て、智美ちゃんが言った。


「男の友情って良いね!」


「えっ…?」


「だって女の子は、泣けるじゃん!
でも男の人って、あーいう時、笑うしかないじゃん!」


「うん…。」


「冗談言って笑い飛ばすしかないよね。人、それぞれだけど。」


智美ちゃんの一言一言が、胸を打つ。


泣けてくるんだけど。


おっしゃる通り、女の子はこんな風に泣けるんだよね。


私は、一つだけ。


渓君に聞いた!


「後悔してないよね?」


「当たり前だよ!」


力強い言葉で渓君は答えた。



それは、


最高の笑顔だった!


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