この未来を壊して下さい。【完】
「お気づかいありがとうございます。」
「それにしても早く言って下さればよかったのに。
西條さんのご両親があの東IT会社社長なんて。」
知らないくせに“あの”なんて言わないでほしい。
だって、東IT会社なんて私が頼んで作った偽の会社。
仕事なんて一回情報をパソコンに書き込んだだけ。
知ってるはずがない。それなのにこの女は...本当、あきれる。
「せっかくだから今度、商談でも...――「何してる」」
佐野の話を遮った透真。
どうやら電話は終わったらしい。