世界聖戦
「それじゃあ私は行くわ」

いいように聖ジョージ大聖堂で暴虐の限りを尽くされながら、何一つ反撃をする事ができないまま、ヘヴン達はファティマが去っていくのを指を咥えて見ているしかない。

「くっ!」

地面に跪き、拳を叩きつけるヘヴン。

「何が唯一神と同一の存在だ…俺は…罪なき信徒を守る事も出来ないのか…」

「ヘヴン…」

歯噛みするヘヴンに、カタリナは励ましの声すらかける事も出来なかった。








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