世界聖戦
聖遺物
聖ジョージ大聖堂は、さながら野戦病院の様相を呈していた。

多くの祓魔師、信徒が床に、長椅子に、所狭しと寝かされている。

多くの者がファティマの地獄の幻視によって精神と肉体を傷つけられていた。

…死者も、いた。

「どうしてこんな事に…」

カタリナはその光景に胸を痛める。

同じ宗派、同じ神を敬う信徒だというのに、何故殺されなければならなかったのか。

誰がどのような思想を持ち、誰がどのように神を崇めようがいいではないか。

何故そのような事で、命の奪い合いまでしなければならないのか。

カタリナには虚しさしか残らなかった。

< 101 / 285 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop