こらしめ屋


「いいよ!一泡ふかせてやろうじゃないの!!」


「本当!?やってくれるの?」



茜さんの顔が、少し明るくなる。



「もちろん!恋する乙女を傷つけた罪は、かな~り重いよ!!」




あたしは早速、茜さんと相談して、プランを考えた。

お客さんの意見も、こらしめプランに組み込むのは重要だ。


茜さんの注文は、



「あいつに恥をかかせてやりたい!」



とのことだった。






時計が5時半をまわった頃、だいたいのプランが完成した。



「よし!こんなもんかな。あとは情報収集して、弱点を探りながら決めていきますね。」


「はい。」


「じゃあ、ここにサインを。印鑑でもいいですよ。あっ。あと、相手に伝えたい一言があれば、特別サービスで伝えときますよ。」



恋の相談の場合、あたしはいつも『1言サービス』を特別に無料でつけてあげる。

これが結構、ターゲットにトドメを刺したりするのだ。



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