こらしめ屋
ここは、マスターのお店。
地元じゃ、結構有名なコーヒーショップなんだ。
マスターは、あたしの両親と知り合いだったってだけで、行方不明の両親の代わりに、あたしを育ててくれた優しい人。
(両親については、あまりきかないでほしい…。)
あたしがこの店にきて、もう7年になる。
「マスター、鍵かけとくね。」
そう言って、カチャリと鍵を閉め、店の奥にある階段をのぼり、自分の部屋に入る。
部屋に入ると、机に向かって勉強タイム!!
これでも、あたし受験生なんだから勉強しないと。
しばらくして、マスターに呼ばれて一緒に夕食を食べた。
食べている途中にマスターが、
「ところで、今日は仕事だったんだろう?」
と、きいてきた。
「うん。女の人が1人。」
「それで?今回は誰だい?」
「金井守。27歳。身長は172㎝。」
「わかったよ。また情報が入ったら伝えるよ。」
「うん。いつもありがとね。」